紅葉するハクモクレンの話1

 

 

 

まだ葉っぱのステンドグラスを実験的に作っていたころ、

私は紅葉するハクモクレンの木に出会いました。

 

ハクモクレンの葉が朱色に紅葉するのはとても珍しいことです。

 

普通、ベージュ〜黄色になったあと茶色くなるのですが、

この木は朱色〜赤に変わる葉が出るのでした。

 

 

 

 

その木は昭和記念公園という国営公園の中にありました。

 

一日では回りきれないほど広大な公園で、

ハクモクレンの木もあちこちに植えられています。

 

けれど私の知る限り、紅葉する木はたった1本だけ。

 

たまたまその1本に出会えたことは幸運でした。

 

 

以来ハクモクレンの葉は私にとって欠かせない素材です。

 

特に赤くなるものは。

 

モミジのように鮮やかな赤はすぐに退色してしまうのに対し、

ハクモクレンの赤は地味だけれど退色しにくいのです。

 

これはステンドグラスにとって

とても重要なことなのでした。

 

 

 

 

 

 

去年のことです。

 

落ち葉を収穫するためにそのハクモクレンのもとへ行ってみると、

木の植わっているあたり一帯が柵で囲われ閉鎖されていました。

 

!?

 

理由はよくわからないのですが、

去年までなかった金属の柵ができ、鍵がかけられているのです。

 

私はその場で公園の人に事情を話し、

落ち葉を拾わせてもらえないかと掛け合ってみました。

 

・・・が、結果はNG。

 

しかも今後もこの場所は秋には閉鎖になるとのことでした。

 

それはつまり赤いハクモクレンの葉を収穫できなくなる、

ということです。

 

困ったことになったな、と思いました。

 

 

 

もちろん他に紅葉するハクモクレンの木がないか探しています。

 

けれどやはり見つからないため、

今年は国営公園に手紙を送ってお願いしてみることにしました。

 

この木の落ち葉でしかつくれない作品の写真を添えて。

 

 

つづく

 

 

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